新型コロナウイルス感染症が5類に移行してから1か月が経過しました。巷ではマスクなしで活動される方が増えており、街の賑わいが戻ってきている一方でコロナ陽性者数はやや増加傾向をみています。当院でも多くはありませんが抗原検査で陽性となる方はまだまだいらっしゃいます。検査を希望されない方、受診されない方もおられると思いますので、実際の陽性者数はもう少し多いのではないかと推測しています。
今後の流行予測については何とも言えないところではありますが、感染した方とワクチンを接種された方を併せて、ある程度の集団免疫は獲得していると考えられますので、重症者で溢れかえるような状況にまでにはならないだろうと思います。しかしながら、感染者が増えると一定の割合で重症者も増加するため決して楽観視はできません。
その中でも高齢者や免疫が弱い方は、感染すると重症化しやすいグループなので予防が大切になってきます。ワクチン接種もそうですが、皆が高齢者等に感染させないような注意が必要です。普段は必要なくても、より密な空間等ではマスクを着用し、飛沫を抑えようとする行為は免疫弱者を守るという点では必要なことですし、折角マスクなしで行動できるようになったのですから、それを守るために少しばかりの注意はしていただきたいと思います。私は「ウイズコロナ」の新しい生活様式とはそういうものだと考えています。
来院時は不織布のマスク着用をお忘れなく。