麻疹が増加しています!

国内で麻疹の発生が増加しています。

麻疹は麻疹ウイルスによる感染症で、空気感染、飛沫感染、接触感染によりヒトからヒトへ感染します。感染力は非常に強く、免疫のない人が感染するとほぼ100%発症しますが、一度感染すると一生免疫が持続します。

麻疹感染後10日ほどで発熱、咳、鼻水などの風邪症状で発病し、2~3日後に39℃以上の高熱と小さな紅斑様の発疹が全身に出現します。口腔粘膜の白色班(コプリック班)の出現は特徴的です。

合併症として、中耳炎、肺炎、脳炎などがあり、まれに感染から数年たってからSSPE(亜急性硬化性全脳炎)という脳炎が起こることがあります。

麻疹は空気感染するため同じ空間にいるだけで感染します。マスク、手指消毒で感染は防ぎきれません。免疫のない方はワクチン接種をしてください。2回の接種でほぼ感染を防ぐことができます。定期接種の対象のお子さんは早急にワクチンを接種してください。