新型コロナウイルスについて4 ~かかりにくい体を作る~

新型コロナウイルスにうつらない、うつさないために、『咳エチケット』を守る、『3つの蜜』を避けることは重要ですが、健康面での予防策も大変重要なポイントです。

心疾患、糖尿病、高血圧症、呼吸器疾患、など基礎疾患をお持ちの方は、新型コロナウイルスに感染すると重症化しやすといわれていますので、それぞれきっちりとしたコントロールが大切です。鼻炎もコントロールしておきましょう。喫煙している人は、健康保険を用いた治療ができるかもしれないので、この機会に禁煙しましょう。また、インフルエンザ等にかからないよう予防接種を受けましょう。

病院にかかっていない方は、是非ともこの機会に健康診断を受けてください。国保特定健診の受診率は、全国平均がが37.8%に対し、大阪府は30.8%、東大阪市に至っては29.1%と低率です。コロナウイルスは血管内皮を障害するといいわれており、メタボの方はその危険が高いと考えられます。会社の健診で引っかかったけどスルーしているという方も、この際、きっちり精査して体を万全の状態にしておきましょう。

生活面では、栄養バランスを考えた食事、適度な運動、十分な睡眠を取って規則正しい生活を心がけましょう。体調に異変を感じたら早めに病院を受診をするようにしてください。

新型コロナウイルスについて3 ~当院の院内感染対策への取り組み~

新型コロナウイルスの流行が一旦落ち着いて、社会生活が徐々に戻りつつありますが、まだまだ第2波への懸念があり、感染対策は今後も重要な課題です。特に病院はクラスター発生の起こりやすい場所ですので、しっかりした対策が求められます。

一方で、受診控えのため、新型コロナウイルス染症以外の診療が、普段通り行われていないという問題があります。小さい子供さんの予防接種などは遅らせるべきではありません。

そこで、当院では、皆さんが安心して普段通りの外来診療を受けられるよう以下の対策を講じています。

1.感染者の振り分け

新型コロナウイルス感染が疑われる方は、コロナ外来を受診していただくことになっております。

2.職員ならびに来院される患者さん全員の体温測定

職員は午前、午後の診察前に体温測定を行い体調不良者は出勤を控えるようにしています。患者さんは全員来院時に体温を測定していただき、体温の高い方や風邪症状のある方は、後述の感染症専用の診察室で診察を受けていただくようにしています。

3.マスク着用

職員、来院者全員にマスク着用をお願いいしています。感染症専用の診察室では、場合によりフェイスシールドなどの防護具を付けての診察を行うこともあります。

4.手指など消毒の徹底

入口、待合などに手指消毒用のアルコールを設置しています。診察後には手指ならびに人が触れた部位の消毒を行うようにしています。

dsc_3404-2m

5.ビニールシートによる受付窓口での飛沫対策

少し違和感はありますが、会話による飛沫を予防するための対策です。

dsc_3409-2m

6.待合の座席の一定間隔の保持のお願い

ソーシャルディスタンスを維持するための対策です。患者さんが向き合わないようにもなっています。大きな声での会話や動き回ることはお控えください。

dsc_3410-2m

7.こまめな換気

新型コロナウイルスは空気感染しませんが、飛沫が発生した場合を想定してこまめな換気を行っています。夏や冬はエアコンを使用しますが、短時間窓を開けて換気をすることがありますので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。

8.空間的分離

新型コロナウイルスに限らず、院内感染予防では有症者と無症状者を接触させないことがポイントです。当院では院内感染対策として、感染症専用の診察室を設け、空間的な分離を行い、インフルエンザや感染性胃腸炎の診察を行ってきました。この部屋は水道、エアコンを完備しており、問診から会計までをこの部屋で行い、感染の症状のない方との接触がないようにしています。

dsc_3413-2ms

今回の新型コロナウイルスについては、症状での鑑別が困難なため、感冒症状のある方は感染症専用の診察室での診察をお願いしております。蜜を避けるために、基本的に入室できるのは1名です。ご来院の際は、できるだけ少人数でお越しくださるようお願いいたします。また、何らかの症状のある方は、予めお電話でお伝えいただくか、受付でお伝えくださるようお願いいたします。

9.院内での滞在時間の短縮

感染状況をみて予防接種の予約枠を減らすなどして、待ち時間の短縮を図っています。その他、インフルエンザの時と同様に、混雑した場合は車や自宅での待機をお願いしたり、会計、投薬待ちの間、一旦帰宅していただいたりして、なるべく院内での滞在時間を短くして、感染の機会を減らすようにしています。

 

院内感染予防も、他と同様に『咳エチケット』と『3つの蜜』を避けるということが基本で、院内の全員が安心して来院し働けるよう、必要に応じて人を分離し、感染の機会を減らすか、また、徹底した消毒等の管理により、如何ににウイルスのいない状態を維持できるかがポイントだと考えています。